司法書士試験の筆記試験合格者発表がありました

10月3日に、今年の司法書士試験の筆記試験の合格者が発表されました。
データは法務省から出ていますが、大手予備校のLECが発表しているものが分かりやすいです。
LEC東京リーガルマインド
今年の筆記試験合格者は737名、毎年3~40人ずつ増えていて合格率は4~6%くらいですね。
司法書士試験は年に1回。筆記試験と口述試験の2段階に分かれていますが、実は口述試験は「本人確認」がメイン。つまり、会場に行けさえすれば、ほぼ100%受かる試験なんです。万が一、体調を崩して口述試験に行けなくても、翌年は筆記試験が免除されて、口述試験だけ受ければOK。なので、筆記試験に受かれば、ほぼ合格したようなものだと思ってください。

というわけで、司法書士試験界隈(そんなのが本当にあるのかは別として)では、この筆記試験の合格発表日が最も盛り上がる日なんです。

筆記試験に受かった皆さん、おめでとうございます!

これまでの努力が報われましたね!人によって、どれだけの時間や労力をかけてきたかは違うと思いますが、ひとまずここまでたどり着いたこと、本当に素晴らしいです。

そして、残念ながら今回不合格だった皆さん。特に合格点まであと3点以内だった100名、総合点では合格点に達していたけれど、記述式の基準点にわずかに届かなかった10数名の方々。本当に悔しい思いをしていると思います。このレベルまでくると、諦めきれない気持ち、よくわかります。実は私も、合格点まであと0.5点、2.5点…総合では合格点を超えているのに、記述の基準点に2点届かずに不合格、という経験を数年繰り返しました。毎晩うなされるような思いでしたが、最終的には合格できました。
ここまで来てしまった以上は戻ることは出来ないのだから、来年こそは受かると信じて前に進むしかないです。

口述試験に挑む皆さんへ

筆記試験に受かった方には、すでに口述試験の案内が届いていると思いますが、口述試験についてはあまり情報がなくて不安になるかもしれません。
まず、服装についてですが、スーツの人が多いものの、スーツ必須ではありません。
ただし、普段着だと会場で浮いてしまう可能性があるので、男性はスーツ・女性はビジネススタイルが無難です。ちなみにこの会場にいる人は今度同期として研修等で顔を合わせる人たちとなります。

口述試験で聞かれることは、合格者レベルでもとっさには答えにくいものが含まれていますが、なぜか試験官が助け舟を出してくれることもあります(ほかの試験ではあまり見ない光景ですが…!)。
ただ、司法書士法1条(目的)や2条(職責)、余裕があれば3条(業務)は諳んじれる程度には暗記しておいたほうが良いです。

予備校では口述試験対策や模擬試験も行っているようですが、口述試験で落ちることはまずないので、わざわざ受ける必要はないかなと思います。
とはいえ、「自分だけ今年唯一の口述試験不合格者になってしまうかも…」と不安に押しつぶされそうな方は、精神安定剤代わりに受けてみてもいいかもしれません。
探せば、口述試験の問題集や対策マニュアルが手に入るんじゃないかな…

とにかく、口述試験の勝負は「遅刻せずに会場に行けるかどうか」です!遠方からの受験者は、前日に近場のホテルに泊まるのがおすすめです。